肉球せんせいの育児とごはん

食いしん坊なアラフォー初産女医が育児に奮闘しながら綴る備忘録。

授乳&産前産後クッションと骨盤ベルト、選んだ決め手

 授乳&産前産後クッション、選んだ決め手は

f:id:doctor29q:20180209214528j:plain 授乳クッションって安いものから高いものまでピンキリ…。しかも結構場所を取る。迷っていたけど、ついに購入。選ぶ決め手はやっぱり何といっても
先輩女医ママさん方の口コミ!!
「骨盤が~」「ゆがみが~」系の医学的根拠が乏しい話題はあまり好きではないんだけど、必要な場合はやっぱり同業関係者の口コミに頼るのが一番です。と言う訳で、少々お高いですがついに買いましたよ、ハッピーピロー4G。妊娠してからいつも参考にさせて頂いている宋美玄先生のこの記事でめっちゃ気になっていたもの。
他の授乳クッションと何が一番違うかって、まず「大きさ」!!楽天Amazonで散々調べましたが(安いのあるかなと思って^^;)、普通は大きくても長さ120㎝ぐらいまで。一方こちらは195㎝とかなりの大きさ。でもこのサイズ感、必須です。
まだ産前なので実際に授乳はしてませんが、ハッピーピローの説明ページにあるこの画像の体勢が、一人でダラダラするのにモーレツ楽なのだw

http://medicalcraftpro.com/IMG_7412.jpg

 家のソファにこの体制で座って、iPadやら読書やらする時に、ちょうどいい位置に置けるので腕力を使わず、これがもう快適でwwwこれなら赤子抱えても、乳あげながらぼへーっと出来そう(実際そうらしい)。
しっかりめのマイクロビーズで、柔らかすぎず硬すぎずなのもGood。寝るときのシムス体位を取るのも楽。私が起きてる間は旦那にも貸してあげてますw
ピッタリ半分に折って新生児の簡易ベッドにもなるし、活用できそう。

しかし、最近楽天で見つけたコレ!!唯一ハッピーピローとかなり近いサイズ。クッションの中身の硬さは未使用なので不明ですが、産後実家に帰った時用に買ってみようかな。

この2つの違いは、ハッピーピローはちゃんと防水仕様だということ。出産時に持ち込みするかはともかく、産院で使うなら悪露で万一汚れても安心というのはあり。
ただ楽天のも丸洗いは出来る様子。こちらは安いのと、運ぶ用のケースがついている点がメリットかな。あとカバーがかわいい♡

んでもって、骨盤ベルト

これはおそらく、リラキシンにより関節動揺性が高まるのを補助する目的なので、たぶん外的に補助できるバンドなら何でもいいと思う。が、これも付けやすくズレにくかったという先輩ママさんのアドバイスでハッピーピローを買うついでに一緒にこれを購入
一般的に有名なのは〇コちゃんベルトのようで、それでも問題はないと思うけど…それ以外にも発信されている内容や同業者の反応を見ていると、うーんという感じだったのであえて別のもので。まぁでもこの辺はある程度どれでもよさそうではある。

オマケ。「医師監修」とか「助産師推薦!」の怖さ。

今日もテレビで整形外科領域の話をなぜか形成外科のドクターがしていて『?』となったけど、同業者以外にはこの違和感は分からなくて当然だよな…(形成外科と整形外科、響きは似ているが全くの別もの)。まともなドクターであればあるほど、自分の専門領域には自信をもって詳しいと言える分、他領域には疎くなりがち。

むしろしたり顔で他専門科の話をする医師は注意したほうがいいことも…(中途半端な理解だけある分たちが悪い。)無知の知というか、しっかり理解しているドクターこそ、自分が知らない領域には謙虚でいられる傾向が強い。とはいえ、そういうまともなドクターは謙虚さゆえに目立つようなことが嫌いなので、結局は「そういう輩」の発言力が高くなるのもまた事実なんだけどね…。
何万といる医師、その中のたった一人の言ったことでも「まるでそれが業界の常識」みたいになってしまう、この肩書の怖さ。医師や看護師など国家資格はあくまで医療業界での運転免許証レベルのもの。中にはトンデモな輩も「それなりに」多いわけで。
なのに、やたら世の中に出回ってることも多い。
たとえば巷に流布するサイレントベビーという単語。耳に残りやすいキャッチーな言葉だけが独り歩きして、まるで学問的に証明されているようだけど、全然そんなことなかったりとか。(Buzzfeedさんの記事は直接知り合いのドクターも結構寄稿しているので安心して読んでるけど、書きにくいことをよく切り込んでくれるなぁーと業界の片隅からいつも思う。)

よく商品宣伝でも見かける「医師監修」「助産師推薦」も、その人や団体の実績をよくよく見ないと危険なことも…ね。この辺、本当に野放しなので多少規制してほしいものではあるけど。
まーそんなたいそうな事、日々の外来に忙殺されて一介の臨床医にはできないんだけども。とにもかくにも、目の前の患者さんが最優先。

結局、一見それっぽいけど結局は信じるだけ徒労な都市伝説的学説から身を守るには、

  1. 書いてる人のバックグラウンドを見る
  2. 信頼できるソース元を確保しておく

これにつきるんだよなぁ…。WELQで話題になったけど、まだまだ健康情報系サイトはやりたい放題。ついでに内輪からいえば、メディアに出たいドクター集めて記事サイトの原稿を斡旋するような業者もあってだな…ゴニョゴニョ。